11・骨粉肥料
( 2001年10月に法律で肉骨粉肥料の製造販売は禁止されました。 )
牛・豚・鶏から食肉を除いたあとの
屑肉、脳、脊髄、骨、内臓、血液を加熱処理の上、
油脂を除いて乾燥、細かく砕いて粉末としたものです。
豚・鶏の飼料、農作物の肥料として使われていました。
牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)の
原因に関係すると考えられている異常プリオンは、
肉骨粉の材料となる部位に多く含まれており、
肉骨粉が感染原となります。
日本では法律により肉骨粉肥料の製造販売が禁止されました。
2・肥油粕(あぶらかす)肥料
菜種から油を採った菜種粕(なたねかす)が多いです。
他に綿の種から油を採った綿実粕(めんじつかす)、
茶実から油を採った茶実粕(ちゃじつかす)、
大豆の実から油を採った大豆粕(豆粕)などがあります。
かつては、胡麻や荏胡麻の実から採ったものも用いられました。
菜種油粕の肥料成分は
窒素5%程度、リン酸2%程度、カリ1%程度を含有しており、
良質な肥料として使用されています。
但し、肥料としての効果は分解されてから効果を発揮するため、
効果の発現はゆっくりです。
このため他の有機質肥料と混ぜて発酵させてから用いたり、
水を加えて発酵させてから液肥にすることも多いです。
油粕肥料はキャベツ、白菜などの
葉物野菜が大きくなる効果があります。