19・窒素肥料
主に植物を大きく生長させる作用があります。
特に葉を大きくさせやすく、
葉肥(はごえ)と言われます。
過剰に与えると、
植物体が徒長し、軟弱になるため
病虫害に侵されやすくなります。
逆に、軟らかい植物体を
作りたいときは窒素を多用するといいです。
また、窒素はどのような性状の
窒素であるかにより肥効が左右されます。
アンモニア態窒素(硫安、塩安など)は
土壌に吸収・保持されやすいので肥効は高いです。
しかし、土壌でバクテリアにより
硝酸態窒素に変化すると
土壌に吸収・保持されにくいので
流亡してしまいやすいのです。
有機質の肥料や尿素などは
土壌でアンモニア態窒素に変化し、
その次に硝酸態窒素に変化する。
アンモニア態窒素は多用すると
アンモニアガスを生じ
植物体に障害を与える場合があります。
この現象は施設園芸でよりおこりやすい。