14・硫酸カリウム肥料
カリ肥料として重要です。
吸湿性は低く、
配合肥料のカリウム源としていいです。
土壌酸性化の度合は塩化カリウムより低いです。
肥料として日本で使用されている
硫酸カリウムはカリウム保証成分50%の物がほとんどです。
一方、塩化カリウム(略称 塩加、エンカ)は
カリウム保証成分 60% の物が主流です。
化学肥料のカリウム源としては、
硫酸カリウムと塩化カリウムがほとんどです。
他にもサルポマグ(硫酸カリ苦土)、水酸化カリウム、
硫酸カリウムなどが使用されるが、
価格的に高い為、普通の化学肥料では使用量が少ないです。
硫酸カリウムは塩化カリウムよりも高価です。
( 成分価で 10%程度 )
しかし、畑作物に使用した場合、
肥料としての効果が塩化カリウムより優れる為、
篤農家での使用が多いです。
カリウム源としては、
硫酸カリウムと塩化カリウムに差は無いが、
複塩として含まれる硫酸イオンと塩化物イオンは
作物に対しての効果が異なります。
硫酸イオンは、
それ自体が肥料成分として作物に吸収利用されます。
塩化物イオンは肥料成分としての効果は期待できません。
特に葉たばこ用の肥料としては
塩化物イオンは嫌われるので
( 塩化物イオンがたばこの葉に多いと火のつきが悪くなります。 )
たばこ用の肥料は硫酸カリウムが用いられます。
硫酸カリウムを原料に使用した
肥料は高価である為、
硫酸カリウム使用ということ自体が
商品のセールスポイントになります。
肥料名が『○○化成S○○○』となっていた場合、
肥料名のSは硫酸カリウム使用であることを示します。